鳥海山の初冠雪から半月ほど。
日に日に雪が里に降りてきています。
11月1日、今年最後の山歩きにと、鳥海山の鶴間池を目指しました。
これは車道の「のぞき」から見下ろした鶴間池の眺めです。
今回はここを目指して下っていきます。
目的地までのルートは短いものの、足場は岩やぬかるみが多い普通の登山道です。
しかも落ち葉に埋もれているため、どこが道だか分からないこともしばしば。
そんなときはここを管理している、地元山岳会の方がつけてくれたピンクテープを目印に進みます。
緩やかなアップダウンを繰り返し、40分ほどでたどり着いた鶴間池は静寂そのもの。
最後に来たのはいつだったのか。
思い出せないほど遠い昔ですが、その佇まいは昔のままでした。
湖畔の鶴間池小屋は新しくなっていました。
古い小屋はブナの倒木の直撃を受けて崩壊したとか。
古い方には幽霊が出るとうわさされていました。
二回ほど大勢で泊ったことがありますが、その時は出てないと思います。
夜中までにぎやかに山談義をしていたので、幽霊に気づかなかったのでしょうか。
帰りは道を変えて急峻な「カンスケ坂」を登ります。
特に急な斜面には鉄梯子が掛けられ、安全に登ることが出来ました。
ブナの林はすっかり葉を落として冬支度。
晩秋のブナ林の風景が好きだという登山家は多いです。
それはどこかで見た壁紙のような・・・(笑)
まもなく車道到着です。
ちょっと足を伸ばして、車で滝の小屋登山口まで行き、今年初の雪の感触を足の裏で確かめました。
ここに停まっている車の中には、スキーを担いで登っている人もいるとのことです。雪が待ちきれない族の季節到来(笑)
見上げれば鳥海山の外輪が雪化粧をして美しく映えています。
翌日の二日は天気が崩れ、鳥海山はすっぽり雲の中です。
この雲が晴れた時に、どこまで白くなっているかが楽しみです。
次の山歩きは・・・
来年の春山かな~
<鈴木記>