山開き直前の6月30日(日)
いざ、今年の鳥海初登山!
そしてそれを記事にしてUPしようと意気込んでいたのに、
前日からの本降りの雨は朝になっても止む気配はありません。
こんな時のとっておきの場所(?)
行き先を変更して、
遊佐町と隣接する秋田県にかほ市の
「獅子が鼻湿原」と「元滝」を歩いてきました。
獅子が鼻湿原にはブナの森が広がっています。
その中に「おーっ」と声を上げるような奇妙な形の大木が堂々と何本も立っています。
この木の腰の高さにある穴には水が溜まっていました。
このくぼみは「妖精の腰掛け」だそうです。
ロマンチックなネーミングです。
こっちは恐竜の顔のようですね。
「なはっ!」とか言いながら笑っているようにも見えます。
昭和の時代、ここでは炭焼きが盛んに行われていました。
この森は昔のエネルギー産業の一翼をになっていたのですね。
石積みの炭焼き窯もまだしっかり残っていました。
奇妙なブナの形は人の手による枝の伐採と、冬の豪雪の重さが作り出した造形です。
その姿を見る人それぞれに、何か感じるものがあるようです。
木道脇には水芭蕉、ゴゼンタチバナ、ギンリョウソウなどの山野草がたくましく根を張り花を咲かせて、植物大好きな私にとってはそれはそれは幸せな空間が広がっていました。
そしてこれが森の主『あがりこ大王』
その荘厳な姿には圧倒されるばかり。
後世に残していくべき自然遺産です。
その帰り道で見つけた「電力」の文字にビリッと感電する筆者。
山の中で仲間に会ったような嬉しい気分です。
この近くに水力発電所もあるようです。
自然エネルギーを無駄なく発電に使っているのですね。
この日、雨に濡れた木道はとても滑りやすく、
相当気を遣いながら歩いたのですが数回転びそうになりヒヤヒヤものでした。
特に下りは一歩一歩、全部滑りました。
歩いている時は景色を見る余裕が無いほどでした。
そして獅子が鼻湿原を後にして次に向かったのは「元滝」です。
ここは日本海から車で数分。
近くには病院や住宅などがあり、人間の生活に近い場所です。
川を挟んだ向かい側の崖から鳥海山の伏流水が滝になって湧き出しています。
気楽に行ける場所柄、沢山の人が軽装で散策していました。
同行の鳥海山のガイドさんによると
1.太古より鳥海山は千何百回も噴火を繰り返して来た。
2.流れ出た溶岩が徐々に冷えて堰き止まった場所が崖になった。
3.その崖の隙間や岩の割れ目が水の出口になっている。
とのことで、このように伏流水のバックヤードは必ず崖であるとの説明を受けました。
山からこんなに下った場所まで鳥海山の恵みに溢れていることを実感!
あらためて鳥海山に感謝です。
当社は社員同士の交流促進のために「アクティブサポート」という制度を社員主導で設けています。
次回は誘い合って会社のみんなとここに散策に来られたらいいな!
ところで当社のコラムは基本的に、会社のことや地元のことを紹介することを目的としています。
今日の記事は秋田県の話題。
ちょっと主旨と違うなあと思ったのですが、
ご存じのように鳥海山の住所は山形県飽海郡遊佐町鳥海山1番地。
そうです。
頂上は遊佐町なのです。
「ぐるっと回って鳥海山」ということでご容赦下さい(・人・)